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能は、難しいところがありますが、わからない芸術ではありません。
日本人が大衆芸能として創り出し、日本人が演じ、日本人が見続けてきた舞台芸術です。
わからない事はありません。
能は、室町時代に成立した古典芸能です。
能とは 室町時代に言い伝えられている説話や物語を題材に、謡・仕舞・囃子によって劇化した古典芸能
謡曲=
◆奈良時代(700年代中頃) 古代ギリシャの仮面劇がシルクロードを通って、中国の芸能と混ざり合い、
仏教と共に日本に渡来し、散楽(さんがく)となりました。
◆平安時代(800年代) 日本古来の芸能・芸術と混ざりあって田楽(でんがく)・猿楽(さるがく)となりました。
◆鎌倉時代(1200年代) 平曲(へいぎょく)や今様(いまよう)などの歌曲や、白拍子(しらびょうし)などの舞を取り入れ、
ストーリーのある歌舞劇となりました。
◆室町時代(1300年代中頃) 猿楽役者の観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)父子の活躍により三代将軍義満に
認められました。将軍家を後援者に持つことによって、武家社会、公家社会の支援を得、経済的に安定し、内容を高め、
当時流行していた曲舞(くせまい)のリズム、小歌のメロディの面白さなどをつけ加え、田楽をも取り入れ、
今日の能を大成しました。
◆安土桃山時代(1500年代中頃) 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの武将に好かれ保護されました。
◆江戸時代(1600年代) 二代将軍秀忠のとき、能は、宮廷の式楽(しきがく)である舞楽(ぶがく)に対して、
江戸幕府の式楽に定められました。その為、演劇としての自由な発展は出来ず、一般大衆とは隔絶されてしまいました。
◆明治時代(1800年代後半) 江戸幕府の崩壊とともに衰微した能を、欧米視察から帰った岩倉具視により
日本の代表芸術・芸能に推挙されました。
◆平成13年5月 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)により「第1回人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に選定されました。
◆平成20年11月 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)無形文化遺産委員会において「無形文化遺産」に登録されました。
(「人類の無形遺産の代表的な一覧表」に記載されることが決定。)